「ずぼらストックフォト」のまみです。みんな元気?
今回は、「Canvaでストックイラストを作るのって本当に許可されてる?(=Canvaで作った画像データを販売するのって本当に許可されてる?)」とご質問をいただいたので、回答していきたいと思います。ご質問者様、本当にありがとうございます!そしてご興味ある方、ぜひ読んでってね。
まず、結論から。
私がストックイラストを制作し始めた頃はOKでした。今現在は、Canvaのサポートさんに聞いてみたところ、条件付きでOK、とルールが変更になっているようでした。
さかのぼること2022年。
2020年にストック素材サイトで写真を販売し始めた私は、イラストも販売してみたいなーと考え、2022年5月にCanvaのサポートさんに質問メールを送りました。「Canvaで作った画像データをストック素材サイトでダウンロード販売してもいいですか?」と。なぜこのような質問をしたかというと、規約書類にデータのダウンロード販売についての言及が無かったか、とても少なかったかで、判断がつかなかったからです。私が送ったメールには「規約文書類に一通り目を通しましたが自分で解答を導き出せなかったため、ご教示いただけますでしょうか。」とありました。
サポートさんからの返信は、「デザインをデジタル製品として販売する場合、要素を追加してストックメディアをデザインに組み込む限り、純粋に無料のコンテンツが含まれている場合にのみ、デジタル形式でデザインを販売できます」でした。
この返信には「ストック素材サイトでダウンロード販売」そのものへの言及がなかったので、ダメ押しで確認メールを送ってみました。こんな感じです→「ご回答内容から、「無料のグラフィック素材を加工したり他の素材や文字などと組み合わせてデザインを作成すれば、そのデザインはデジタルダウンロード販売をすることができる」ということが分かりました。直接の言及はありませんでしたが、ストックフォトサイトへの販売もこれに含まれると推察します。」
この確認メールへの返信として同じサポートさんから「はい、あなたはそれを正しく理解しました。私たちのライブラリにある要素やコンテンツを組み合わせてデザインを作成する限り、あなたは私たちの コンテンツライセンス契約 を遵守し、商業目的でデジタル製品として販売することができます」と送っていただき(自動翻訳機能を介したやりとりなので日本語がちょっと不自然なのは仕様です)、やりとりを終えました。
で、私はこれまでそのルールに従ってきたわけですが、先日、
「Canvaのコンテンツ使用許諾契約では、Canva(無料版)またはCanvaプロのコンテンツを使用し、独自のストックコンテンツ(クリップアートファイルなど)をデザインして販売することは許可されていません。ストックコンテンツを販売する場合は、ゼロから自分でデザインを作る必要があります。」という文言があるけれど、Canvaでストックイラストを作るのって本当に許可されてる?
とご質問をいただきました。
これ、私は初めて見る文言でした。ここ2年でCanvaコンテンツの商用利用についてのルールが追加されたのかな?と考えたので、もう一度サポートさんに聞いてみました。
…記事長くなってきたけどみんな大丈夫?
今回の私からのサポートさんへの質問メールでは、過去のサポートさんとのやりとりのあらすじを一通り書いた上で「Canva内で提供される素材を使って作成したデザイン(イラストレーションなど)のデータ販売は全て許可していない、と解釈でき、ストック素材サイトでの販売も許可していない、と読み取れますがいかがでしょうか。」と質問してみました。
その返信にはまず、これまで同様、前提として、Canvaコンテンツを商用利用するには、個々の素材だけでデザインを完結させてはダメで、その上で「購入者が作成したデザインをさらに編集またはカスタマイズしない限り、無料コンテンツとプロコンテンツを PDF、JPG、PNG などで共有したデジタル製品を販売できます。」とありました。
これまた聞いたことのないルールの登場です。
それで思わず「好奇心でうかがいますが、この条件が追加されたのはいつでしょうか?」と聞いてみたところ「このルールは以前から適用されていると思いますが、以前のサポート チケットの情報が明確でなかった場合はお詫び申し上げます。」と回答がありました。けど、他のサポートさんとか社員さんとかに確認するでもなく、以前から適用されていると「思う」ってちょっといい加減すぎない…?笑 ま、いいや。
前回のサポートさんとのやりとりはなんだかんだ合計7回あったので、もし「デザインの編集またはカスタマイズ」の件がその当時ルール化されていれば、どこかで言及されていたはず。個人的にはここ1、2年で追加されたルールなのだろうなと推測しています。
というわけで、長くなりましたが、結果、質問者様からの回答は「条件付きでOK」と言えると思います。
Canvaでストックイラストは作れると思います。でも、そのストックイラストが編集されないことが条件です。
うーん。これ、かなり難しいですよね。
いくら作った側が「これはさすがに編集されないでしょー」と思ったとしても、ストック素材サイトが購入者に向けて「購入したデータは編集OK」としている以上(少なくとも私が販売しているサイトはどこも編集OK)、どのイラストも潜在的に編集対象であるとなりますね。
そう考えると、これまでCanvaでストックイラストを作る方法を紹介してきちゃいましたが、ただ単純に「Canvaでイラストを作る方法」くらいに受け止めていただいた方が良いようです。記事自体を削除することは考えてないのですが、各記事に後ほど注意書きを入れておこうと思います。
あと、Canvaで作ったイラストを販売する方法ですが、物販という手はあります。データをSuzuriのようなオリジナルグッズの物販通販サイトに提出し、オーダーが入ればその商品が生産されるという仕組みです。クリエイターはデータさえ提出すれば商品在庫を持つ必要はなく、イラストがデータではなく実際の「物」に印刷されて販売されるという形態です。これならデータが編集/カスタマイズされる心配もなく、また、有料ユーザーなら有料素材も使えます。「Canvaでイラスト作って売ってみたいな」と思われている方いらっしゃったら、ぜひ検討してみてくださいね。
今回は、「Canvaでストックイラストを作るのって本当に許可されてる?」という質問に回答させていただきました。お名前は存じませんが、ご質問者様、本当にありがとうございました!今一度改めてルールを確認するとても良い機会になり、感謝しています。
もしよければまた、「ずぼらストックフォト」に遊びにいらしてくださいね。
長い記事となりましたが、読んでくださったみなさまも本当にありがとうございました。
ではまた、次の記事でお会いしましょう~!
前回質問させていただいたものです。早々に記事にしていただきありがとうございました。
返信削除最初記事を拝見して、動画素材作るのに使えるなと一瞬思ったんですが、私も以前他人様の素材を使用する為に色々調べた事があり、パブリックドメインと呼ばれたりクリエティブコモンズゼロと呼ばれる素材で規約で明確に許可されているものでない限りはストック素材として使用するのは難しいかなと思ったのと、例えばストック素材を組み合わせてストック素材を作るというような事は基本的には不可(購入したものでも二次利用は不可)というイメージがありました。(同じ事をやっているのにAIはなんでいいんですかね〜?とは思います。)
Canvaサイト上の記載でも色々と制約があったので少し調べてみた所、前述の規約らしき文面に出会ったという訳です。
geminiに聞いてみると「規約で禁止されています」と答えるのですが、ではその規約が記載されているページを教えてくれといっても常に規約は内容が変化していっているので自分で良く見てね程度の答えしか教えてくれませんでした。
お時間使って調べていただきありがとうございました。記載いただいた内容を拝見する限りでは現実ほぼ「不可」と考えた方が良さそうですね。
余り関係の無い話になりますが私も50代です。
お恥ずかしながら将来の年金の足しにとか思いながらストック素材販売を細々やっております。
また時々お邪魔させていただきます。
12月に入ってからは急に寒くなり、一気に冬らしくなってきましたが元気に年末を乗り切り来年も、素晴らしい年になりますよう、お互い頑張りましょう。
質問者様、このたびは本当にありがとうございました!
返信削除今回改めてサポートさんと相談してみた結果、質問者様のおっしゃる通り、Canva素材でイラストを作ってストック素材サイトで販売、というのはほぼ「不可」だなと感じました。いくつか方法があるとすれば、記事にした通り物販か、PDFデータの販売か、または編集を禁止した上で自作サイトで販売…という感じですかね。
ところで、質問者様もストック素材の販売をされていらっしゃるんですね!さらに同年代と知って、とても嬉しくそして励みに感じています。
このたびはブログに遊びに来ていただいて、コメントも残していただき、本当にありがとうございました。もしよかったらまた遊びにいらしてくださいね。これから年末に向けて忙しさも加速していきますが、元気に頑張ってまいりましょう!そしてお互い良い2025年にいたしましょうね。